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『君がいる、いた、そんな時。』上映前トークショー/広島国際映画祭2019≪おぼろがきレポート≫

♥筆者の感想

 
 どんな人にも、多かれ少なかれ人には言えない・言いづらい様々なものを抱えていると思いますが、今作に登場するショウコ・カヤマ・キシモトも、それぞれにしんどい境遇にいます。
 


∟キシモト

 
 キシモトは、ハーフというだけで、クラスメイトのいじめっ子に意地悪をされる毎日を送っています。
〝違い〟に敏感な子供にとって、ハーフということは本人にとっても周りにとっても、時にデリケートな問題となります。

 しかし、キシモトは相手にしていません。傷ついていないのではなく〝角を立てず、自分が大人になって納得をする〟という、日本社会が求める解決方法を取りました。

 恐らく、このことについてキシモトは両親に相談していません。意地悪をされている理由を話せば お母さんを傷つけてしまうと、心のどこかで分かっているのだと思います。
 言動と立ち居振る舞いがとても大人びている且つ、序盤では彼なりの〝計算〟が垣間見えたりもしますが、心根はとても優しい男の子です。

 そんなキシモトのお母さんはとても強くてカッコいい人です。作中で少しだけお母さんが仕事をしている姿が出てきますが、そこは筆者的名シーンの1つです。

 キシモト・父もよくできた人で、キシモトが感情をつい漏らしてしまった場面では、その気持ちを否定せずに上手に嗜めています。
 


∟カヤマ

 
 カヤマ家は、キシモト家とは全く異なります。(対照的というわけでもなく…。)

 カヤマの家庭環境を踏まえた上で もう一度今作を見たら、カヤマの印象がかなり変わると思います。めちゃくちゃカッコいいです。カヤマ。めっちゃ好き。
 カヤマが物語を動かすキカッケになっているので、あまり語りすぎると色んな意味でネタバレになるので控えますが…カヤマめっちゃ好き。
 
 カヤマは〝空気が読めないヤツ〟と勘違いされてしまうキャラクターですが、彼は恐らく 空気が読めないのではなく、年齢に対して(その時々で)やりたいことがハッキリとしていて、それを実行する知恵も度胸も備わっている…でも、子供だから加減が分からないだけ…なのだと思います。

 それを〝空気が読めない〟で片付けてしまうのは何だかなぁ…と思います。

 もし、これを読んでいるアナタの周りに 変なヤツがいたら、思い切って絡んでみると、面白い何かが発見できるかもしれません。

 キシモトも〝面白い何か〟を持っていますが、大人になったキシモトが放送作家に、カヤマが人気DJとして活躍している…なんて未来もあり得るかもしれません。

 
 カヤマがどんなヤツなのか、どうカッコいいのか気になったそこのアナタ!
『君いる』は、2020年初夏~新宿K’s cinema,呉ポポロシアターほか、全国順次ロードショーで公開予定なので、是非お近くの劇場に足を運んでください。

「君がいる、いた、そんな時。」公式サイト
 

まだ続くよん♪