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『君がいる、いた、そんな時。』上映前トークショー/広島国際映画祭2019≪おぼろがきレポート≫

∟ショウコ

 
 ショウコも書きすぎるとネタバレになるので気をつけながら書いています。
また〝結果〟という表現をしていますが、それ以外の言葉が思いつかなかっただけなので、他意はありません。
 

 ショウコは、何度か人生の分岐点に立ち、結果以外は全て自分で選択をしています。
 その選択を含め、ショウコという女性は、見る人によって感じ方が全く変わると思います。

 側から見れば、ショウコは普通の女性。しかし、作中では他人には理解し難い行動を取ることもあります。

 でも、誰にだって、多かれ少なかれ他人には簡単には打ち明けられない部分を持っているはずで…。そういった意味では、ショウコも普通の女性です。

 また、筆者はショウコの 結果に対する向き合い方が好きです。
それが、ショウコなりの母親としての在り方で、絆の紡ぎ方なのだと思います。

 ショウコに関しては、終盤で〝あるもの〟に火を点けるシーンが強烈に印象に残っています。お祝いをしているはずなのに、ただただ切なくて。

(ショウコを演じる小島藤子さんは、言語化できない複雑な感情の表現がとても上手な女優さんです。)

 そして、ただでさえ切ないのに、そのすぐ後で カヤマとキシモトが素敵なことをするので、もう泣くしかないというか…。
 ショウコが貫いてきたものが 初めて他人に肯定された、とても意味のある場面です。

 ショウコはこのままでもいいと思います。
 ショウコと似たような境遇にいる方もいらっしゃると思いますが、考えが変わるときが来たなら、そのときに自分がどうしたいのかを決めればいい。多分、それだけです。
 

ショウコの場合、ショウコの母親が世間体を気にする人っぽいので、それらを理解してもらうには、まだまだ時間がかかりそうですが…。
 


 今作では、カヤマの自由な発想と、学校の放送室で起こる出来事によって、話の序盤からは想像もつかない展開・EDを迎えます。
 最後のショウコの表情は『いきなり100%ハッピー!な解決はできなくても、自分の全てを引っくるめて、今日も明日も生きていく』という物語そのものを象徴しているようで、清涼感と同時に切なさを感じました。
 

 あと、余談ですが…小島さんの横顔が綺麗でした。そして、オーラがすごかった…!