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【彩能採集】俳優・永田祐己さんインタビュー/Vol.1

――永田さんは今28歳ですが、だいたい25歳から30歳あたりの年齢って、人生の選択を迫られる時だと思います。
永田さんが、今のこの人生を行く。俳優・表現者として生きていくという決断をしたキッカケやタイミングとは?

‣ 永田さん/僕の周りって…というか、僕あんまり友達いないんですよ(笑)
 たまに結婚式があって呼んでくれたりしますが、やっぱり土日とかになると僕が忙しくなってしまうので、なかなかタイミングが合わなくて。
でも、この間 タイミングが合って結婚式に行くことができて、久しぶりに同級生に会って…。

 実は、お芝居を始めたときはすごく馬鹿にされていたんですよ。「遊んでるだけでしょ?」みたいな。就職できないから。働けないから。 
 僕は頭が良くなく、学が無いので。だから、ちょっと小馬鹿にされていた存在だったんです。

 だけど最近出会った人は特に、僕がやっている事に対して全くマイナスの目で見たりはせず、有難いことに「何それ!面白い!」と興味を持ってくれる人と出会うことが多くて。
 ただやっぱり腹割って話せる友達はめちゃくちゃ少ないんですけど(笑)片手で数えられるくらいで。
 そういう人たちが面白がって応援してくれて、気にかけてくれて…。何でしたっけ?質問(笑)志?
 

――(笑)人生がある程度決まってしまう年齢で~っていう…。

‣ 永田さん/でも、いつやめるか分からないです。
 

――おぉ…!

‣ 永田さん/今、僕はお芝居が好きだから お芝居をやっていますが、他では音楽も…ベースもやっていたり、最近は被写体で撮ってもらうこともあったりして。で、ラジオにも興味があったり、服にも興味があったりと、いろいろなことに興味を持っていることがあるんです。

 ただ、今メインでやっているのがお芝居で、もちろん好きでやっていますが、それが、ひょっとしたら朝起きたときに「あー、もう面白くない」と思うかもしれないし…。

‣ マネージャーさん/問題発言(笑)

‣ 永田さん/ でも、そんぐらいの気持ちでずっとやってます。
 

――んふふふふ(笑)

‣ マネージャーさん/預かっている私としては(笑)

‣ 永田さん/いや、もちろん極論ですけど、関わってくれる人が増えていっているから、そんな無責任な行動はとれませんが。
 でも、自分に素直に生きていいのであれば、やっぱりやりたいことをやりたいから、やれる範囲のうちはやりたいし、いつやめてもいいという気持ちでやっているつもりです…。

 あと、こういうことを仕事にするということは、社会的・一般的な物差し,人の尺度を持っていないと思うんです。
 それが長いのか短いのかは分かりませんが、それを持っていない人が、普通の人に憧れるって何か変な話じゃないですか。僕個人はそう思っていて。

 僕も最初は思ったんです。25歳あたりで、友達は彼女がいてとか結婚してとか。
 SNSでGWにみんなで遊びに行っていたりしているのを見ると、やっぱり いいな~とは思うんです。
 でも、今年のGWはあまり思わなかったんです、それを。GW全部仕事だったんですけど。
 

――とても充実していたんですね。

‣ 永田さん/めちゃくちゃ充実していたんです。「こっちより楽しいし」と思えたんです。

 でも、去年くらいまでは周りのことが気になっていて。いいな~って指を咥えて見ていましたが、こういう考えになったのは、ここ一年くらいです。羨ましがっていました。こんなことを言っている割には(笑)

 だけど、今「自分はこういうことをやりたい」と思っていて、真剣にやっているので、〝本気の遊び〟と僕は言っていますが、今僕は本気で遊んでいて。それでお金をもらって食べいけたら最高に楽しいじゃないですか。

 そういうことをしようとしている人が、26,7,8歳で結婚して子供が30歳くらいでできて、一軒家建てて…というビジョンを描いていたら、多分何も手に入らないと思うので、今は考えないようにしています。
 

――それは分かります。やっぱり…何が一般的かという定義も難しいとは思いますが…。自分も自由業の身なので。
そうなんですよね。〝遊んでる〟〝趣味でやってる〟って思われちゃうんですよね(苦笑)

‣ 永田さん/少し前まで、それこそ小・中の人たちとたまに集まったときに「お前いいなー遊んでて」と言われてムッとしていたんです。
 で、いちいち言い合いをしていたんですけど、今は何も思わなくなって。言い返せるようになったんです。「遊んでるんでしょ?」と言われて「そうだよ。遊びだよこれは。」って。「だけど、本気で遊んでお金をもらって、それで俺は飯を食っているけど、それがお前にはできるの?」って。
 

――カッコいい♪♪♪

‣ 永田さん/俺は朝7時に起きて、夕方5時まで同じ場所で同じような仕事を、毎日月曜日から金曜日までできないということが早いうちに分かったから…やっていないです。

 以前、ある演出家さんに〝例えば100万円あったら何をする?〟という話をしてもらって。

 例えば100万円あったら、車を買う。
でも、100万円で車を買うのではなく、100万円で自分のやりたいことをやる。自己投資とか、舞台を作ったりとか…そういうのにお金を使うという考え方を持ってもいいんじゃないかと言われて。
 別にそれが絶対とは思わないですが、それを聞いたときに、ちょっと納得できるところがあって。

 僕自身は、一般的な尺度を持ち合わせていないと思っているので、「(みんなの思う一般的な尺度とは)違うよ」よ開き直った時期であると思います。ここ一年くらいで。そうすると結構楽になりました。