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【彩能採集】俳優・永田祐己さんインタビュー/Vol.1

――ちょうど一年くらい前ですと、カブキカフェナゴヤ座(以後:ナゴヤ座)に加わった時期ですよね

‣ 永田さん/そうです。ナゴヤ座に入ったのが一年半くらい前です。
 

――俳優としての転機になったのではないでしょうか?

‣ 永田さん/かなり…!かなり転機です。

‣ マネージャーさん/はじめは名前がついていなかったんですよ。

(ナゴヤ座の役者さんは、名古屋◯◯という芸名がついています。)

‣ 永田さん/そうなんです。カブキカフェナゴヤ座では〝名古屋参永已(なごや さんえい)〟という名前でやっているんですけど、最初はゲストとして本名で出演していたんです。

‣ マネージャーさん/ファンが多い座組で、固定のファンの方が支えているといっても過言ではないくらいなんです。
 役者一人の集客率と売上率みたいなことも含めて、システムが面白くて、一人一人の売り上げがまちまちなんです。
 

――〝おひねり〟があるんですよね。

‣ 永田さん/そうです!よく知ってくださって…。
 

カブキカフェナゴヤ座 公式YouTube
 


 ――公式の動画を拝見したのですが…バンバンおひねりが入って…(笑)

‣ 永田さん/そうなんです。あれが僕たちの収入源になっています。
 考え方によっては…ホストやアイドルみたいなことをやっているという見方もできるので、ちょっと(自分たちの立ち位置を)咀嚼するのが難しいとな~というときもありますけど…。
良い刺激です。これが俳優としての大きな一歩に繋がったと思います。
 

――(下品だとは分かっていますが)あえて。あえて聞きます。・・・・・・儲かりまっか?

‣ 永田さん/www

‣ マネージャーさん/www

‣ 永田さん/もうかっ…て…(笑)
幸い、コンスタントに出演できればバイトしなくても食べていけます。
 

――おお…!夢のある話!

‣ 永田さん/現状バイトはしていませんし、芝居だけで食べていくということを、ここに(ナゴヤ座)に立てればできます。ただ、簡単にはナゴヤ座の舞台に立てないです。
 

――ナゴヤ座は、カブキっぽいニュアンスを残しながらも、現代劇に近い喋り方で、すごく聞きやすく・受け入れやすいと感じました。このような親しみやすさが人気の理由の一つではないでしょうか

‣ 永田さん/(ナゴヤ座では)漢字で〝歌舞伎〟ってどこにも表記されていないんです。全部カタカナと英語なんですよ。
 漢字で歌舞伎と書くと元々の歌舞伎のイメージが出てしまうことと、僕たちがやっているのは歌舞伎ではないし、歌舞伎役者は一人もいません。
 だから、本物の歌舞伎役者の方に「これが歌舞伎です」と見せたら、「これは歌舞伎じゃない」と言われると思います。

 でもカブキカフェナゴヤ座は、〝カブキ・エンターテイメントショー〟とカタカナで書いていて、そして自分たちで〝カブキとは似て非なるマガイモノ〟と言っていて。
 でも〝カブキ〟というワードがあって、おひねりや、七五調の名乗り口上・台詞回し・見得があって…となったら、〝歌舞伎っぽいショーを見た〟というお得感があると思います。

 そして、古典に寄りすぎても、若い方が見たら何を言っているか分からないと思うので、現代の笑い・喋り方や、江戸の話なのにiPhoneが出てきたり、ロボットが出てきたり、そういう要素をミックスしています。
 あとは、仕掛けがたくさんあって、ボールが降ってきたりとか、お客さんの頭上をレールで通ったりとかしています。
 

――劇中の音楽もポップですよね。古典の楽器ではなくバンド形式で。そういった点も受け入れやすさの一つですし、これから東京オリンピックが始まるので、そこに上手いこと噛んでいけば、すっごい人気が出るんじゃないかなって…。

‣ 永田さん/そうなんですよ。絡みたいな~ってみんなで話してはいるので、どのように絡めていこうか、今考えている段階です。
 

――カブキカフェナゴヤ座のプロジェクトが始まって3年。たった3年で〝カブキ・エンターテイメントショー〟という新たなジャンルを確立するというのは、なかなかできることではないと思います。

‣ 永田さん/今年(2019年)のGWで3年目を迎えました。
僕が加入したときには、現在のナゴヤ座の形が出来上がって、ナゴヤ座が話題になり始めた頃でした。

 カブキカフェナゴヤ座は、座長の名古屋山三郎(さんざぶろう)と山之助(さんのすけ)と、既に退団されたもう一人とナゴヤ座のオーナーの4人でスタートしました。
 でも、最初はお客さんが一桁とか、お客さんがゼロだから何もできないという時期があって「こんなのすぐ潰れる」と馬鹿にされていたんです。
 だけど諦めずに続けて、今では「ナゴヤ座ってすごいね」と言ってもらえるようになりました。
 

――これは…みんなもっと流行らせようよ!

‣ 永田さん/流行らせるやめに、いろいろとアレやコレやと作戦を立てています…!